中学の同窓会があった。各分野で著名人もいて、ちょっと華やかな感じになった。宴会場の11テーブルのうち3つのテーブルにかつての担任の先生が参加された。当時働き盛りだった先生たちももう80代~90代。かつての先生と生徒の光景は何ともほほえましく羨ましくもあった。あの時こうだった、本当はこう思っていた、色々声が聞こえた。私たちの担任の先生は既に亡くなっている。もしここにいたらどんな話をしただろう。先生は当時独身で、雰囲気が素敵で、とても親身になってくれて・・。私はちょっとドキドキしていたのですって・・言ったらなんて答えてくれただろう。

先生と生徒かぁ。私は普通の勤め人だから、仕事を辞めたら前職とは縁が薄くなるもんだ、と思って生きてきた。でも教師は違うのだ。時や場所を超えても、ずっとあの時の先生と生徒なのだ。教師の最後のミッションは引退しても、生徒のためにずっと先生で居続けてくれることなのかも。

先生方、長生きしてね、次回も来てね、車いすでも何でも用意するから・・と最後の三本締めの挨拶で言おうと思ったが・・やめておいた。

高齢者の親子を見ていて、幾度となく目にする光景がある。

記憶が衰えていく親に、子供は質問する。頭に刺激をと思うのだろう、「お母さんこれ覚えている?」「お父さんあれなんて言うのだっけ?」次々と質問するけれど、親は子供の期待に応えられない。そのうちに子供の方は、イライラして「そんなんではだめだ」「しっかりせい」みたいなセリフで完結する。だめだというボールを渡されたまま、親は黙って下を向く。

私もかつではそうだったな。子供は愛の鞭のつもりかもしれないが、自分の脳が衰えていくさまを違う脳で感じている高齢者の気持ちなど解るまい。以前NHKで介護のプロフェッショナルの先生が「介護はファンタジー」と言った。それが実感できるのは子供が親の状態を受け入れることが出来た時だと思う。諦めではない、受け入れだと思う。

「ママ、何もかも覚えていなくていい。楽しかったことだけ覚えていればそれでいい」病院の母を前に何度も自分にそう言い聞かせる。母の人生はこれからもまだあるのである。

「聞く」という行為は極めて難しく、実はとても能動的な行為であると思う。「人の話を聞ける人」はその場で素敵な存在になるはずなのに、そういう人は稀有だ。世の中、ほとんどが「話す人」「話す人」「話す人」。「聞いていても、次には自分が話すことで頭が一杯な人」。年に何人か「この人話を聞くのがうまいなぁ」と思う人に遭遇する。その時間はとても貴重だ。

自らを「聞く」のが得意という人たちにも会うが、たいてい怪しい。

私は「聞く」のが得意ではないが好きである。その人が言いたいこと、言いたくても言えないこと、言わないでいること、言おうとしているのだけれど違ったことが伝わっていること。色々なことが共有できるから。ああ、こんなところにこんなものがあったのかと。

得意じゃないけど好きなことは、唯一これくらい。だから仕事として続くのかもしれませんね。まだまだ修行は続くのであります。(笑)

みなさま。今年もお世話になりました。私事ながら・・今年、定年を機に小さな会社を創りました。仕事のターゲット層を変えたことで、新しい魅力的な経営者にもたくさん巡り合えました。もっとこうしたらいいのではないかと思っていたことも仕事に取り入れることも出来ました。手を伸ばしてみると支援してくださる方々もたくさんいることに気がつきました。

創業当初、自分のブランディングを考えているとき「あなたがブランドではないですか」と言ってくださる方々もいらっしゃいました。ご配慮に感謝しつつも・・・。そんなことは全くないのです。今までは会社に乗っかってやってきただけ。これから学ばなければならないことが山ほどあります。

年末にレコード大賞の番組でピンクレディを観ました。60歳だそうです。あんなに高い上げ底の靴を履いて、フルに3曲歌い踊った。よく踊れるなと感心しました。2人のか細い腕には筋肉が出来ていました。鍛えているのですね。何事もなかったようにこれまでの継続をするのさえ、鍛錬がいるのでしょう。芸能人や何かのプロだけではなく、我々にも言えることではないかと思います。
ライフシフトの今、シニアは自分の行く先の心配だけでなく、若者にどんな影響を与えたいかを考える。自らの新しく楽しい活躍の姿を見せて、若手に未来への希望を持たせる役割があるのではないかと思います。

ということで、私はあと10年働きます。引き続きみなさま、仲良くしてくださいね。
2018年もいい年になりますよう。どうぞよろしくお願いいたします。

先日、小学校の同窓会があった。当時は一クラス60人5クラスの学年だった。
先生たちの挨拶はとても素晴らしかった。当時の校長先生が、この学校をもっと引き上げたくて音楽の先生をスカウトしに行ったことや、新人の先生にテーマを与えて教師として育てようとしていたこと、今日はあの子はどうしていただろうと皆でいつも思っていたこと 今まで聞く機会のなかった色々なことを聞けた。先生たちの話は、自分のことを話しているようで、聞き手ために話しているようでもあり、過去のことを話しているようで今の自分を話しているようでもあった。一気にみんなを巻き込んだ。すごいな・・・。私は人前で話す仕事もしているけれど、先生たちと同じように90歳近くなった時に、あんなに豊かに人を引き付けるように話せない、たぶん・・・。

信念もって生きなきゃなと・・。大事なことを教わって帰ってきた。