「通訳が出来なくなった時」

2018.05.27 / ,

関係が変わる時。それは何度か訪れる。
例えば会社を立ち上げる時。メンバーは家族以上のものだった。
なんでも分かり合えたし、言い合えた。
会社がある程度大きくなって、軌道に乗った時。
人が見えなくなる時がある。たぶん100人くらいを越えた時?
今まで何でも言い合えた人たちがぐっと遠くなる。
斟酌とか忖度とかそんな高度なことではなく。
あれ、そうなの・・?ということが増えてくる。
相手が変わったわけではなく。環境と人間関係の作り方が変わったのだ。
あの人ああ言うけどね、本当はこう思っているのだよ・・という幅が
変わってくるのである。会社が成長している証だと思えば悪い状況でもないのだろう。

ただ・・。そのうち、解釈をするのが疲れてきて、事実だけを見ようとする時期が来る。
つまり、普通の関係になっていくのである。
たぶん、おそらく・・身を守ろうとするからだ。
守らなければならないことが起きたのだ。

ちょっと話は違うけれど・・。
ある大学のフットボール部の事件。
相手をつぶせと言った、言わないでもめている。
激しいスポーツでは、よくある表現なのだろう。
そして不幸な出来事が起きた。あってはならないことだ。
やった本人は「あの指導者がああ言ったけど、ほんとうは違う意味なのだ・・」と
ゆとりをもって斟酌することが出来なかった。
そうさせたのは、誰なのだと・・。
「私は言っていません」とか・・そういう話ではない。
自分の影響の結果を観る。どういう関係性で何が起きているのか。何を起こしているのか・
リーダーとしてとても大事な視点ではないのか。