中学の同窓会があった。各分野で著名人もいて、ちょっと華やかな感じになった。宴会場の11テーブルのうち3つのテーブルにかつての担任の先生が参加された。当時働き盛りだった先生たちももう80代~90代。かつての先生と生徒の光景は何ともほほえましく羨ましくもあった。あの時こうだった、本当はこう思っていた、色々声が聞こえた。私たちの担任の先生は既に亡くなっている。もしここにいたらどんな話をしただろう。先生は当時独身で、雰囲気が素敵で、とても親身になってくれて・・。私はちょっとドキドキしていたのですって・・言ったらなんて答えてくれただろう。

先生と生徒かぁ。私は普通の勤め人だから、仕事を辞めたら前職とは縁が薄くなるもんだ、と思って生きてきた。でも教師は違うのだ。時や場所を超えても、ずっとあの時の先生と生徒なのだ。教師の最後のミッションは引退しても、生徒のためにずっと先生で居続けてくれることなのかも。

先生方、長生きしてね、次回も来てね、車いすでも何でも用意するから・・と最後の三本締めの挨拶で言おうと思ったが・・やめておいた。